V.A. / 業界くん物語
リリースの85年当時、まだホットドックプレス誌の編集者でもあったいとう せいこうが、同誌で担当、連載していた同名企画とのメディアミックスで単行本、VHS作品と連動する形で発表されたV.A.。いとう せいこう自身が全曲でパフォーマンスしているわけではないものの、アーティスト兼プロデューサーとして"業界こんなもんだラップ"/"GI MI GI MI TIME(徹夜明け多忙人にささぐ)"辺りのソロ曲から、竹中 直人やシティボーイズの面々、久本 雅美(!)等とのコントもこなす、正に業界くんとして立ち回ってみせる全13曲収録。VHSにはYMOの面々も参加していたり、音楽とコントの掛け合わせという意味では、YMO「増殖」やスネークマン・ショー「S.T.」辺りと重なる部分も多い作品ではありますが、45も存在する"SLENG TENG"オケのレゲエ歌謡"GI MI GI MI TIME(徹夜明け多忙人にささぐ)"、そしてなんと言っても日本語ラップの古典的クラシック"業界こんなもんだラップ"が痛快!あくまで企画ありきのリリックではあっても、明らかにZ-3 MC'S"TRIPLE THREAT"を踏まえたズ太いビートで若さのままに畳みかけるような主役のラップが激熱!"BODY BLOW"やTINNIE PUNXとの"東京ブロンクス"辺りと肩を並べる、黎明期の日本語ラップの最重要作品の一つ。2010年代には初のCD化もありましたが、それ以前はLPでしか存在していなかった貴重な一枚。すごろく付きの完品 + 美品! A-1 いとう せいこう/業界こんなもんだラップ A-2 竹中 直人、いとう せいこう/業界講座 A-3 斉木 しげる、秋野 まりこ/ホラー〜心配御無用(電話相談室) A-4 やや/夜霧のハウスマヌカン A-5 中村 ゆうじ/AD界の前説男(TV業界) A-6 きたろう、斉木 しげる、いとう せいこう/清八の人生(芸人業界) B-1 いとう せいこう、ふせえり、大竹 まこと/業界ランキングテン B-2 ふせえり、竹中 直人 + いとう せいこう/スタイリストの発音における若干の考察 B-3 きたろう、竹中 直人、いとう せいこう/まっじぇ!!(めざせコピーライター・つっぱり編) B-4 リリー松本とトレモローズ/おサイケミーハー B-5 中村 ゆうじ、久本 雅美、いとう せいこう/パパ・ママ・アキラ B-6 いとう せいこう、ふせえり、大竹 まこと/業界スポット B-7 いとう せいこう/GI MI GI MI TIME(徹夜明け多忙人にささぐ) 【レーベル】EASTWORLD 【年代/国名】1985/JPN 【盤質/ジャケット】EX+/EX+ 帯有り。 <参考>